イラストレーター向けPC 予算別おすすめ構成5選を徹底比較

イラスト制作に最適なPCスペックとは

イラストレーターが求める性能要件

イラスト制作用のPCには、グラフィック処理能力とメモリ容量が特に重要になってきます。

ClipStudioPaintやPhotoshop、Procreateといった定番ソフトを快適に動かすには、CPUの演算性能だけでなく、大容量のメモリと高速なストレージが必須条件です。

特に高解像度のキャンバスで多数のレイヤーを扱う場合、メモリ不足は作業効率を著しく低下させてしまいますよね。

私がこれまで数多くのクリエイター向けPCを検証してきた経験から言えるのは、イラスト制作では最低でも32GBのメモリを搭載すべきということです。

16GBでも軽い作業なら可能ですが、4K解像度のイラストや100枚を超えるレイヤー構成では明らかに不足します。

グラフィックボードは必要か

「イラスト制作にグラフィックボードは不要では？」と疑問に思った方もいるかもしれませんが、実際には大きな効果があることが分かっています。

最近のイラストソフトはGPU支援機能を積極的に活用しており、ブラシのプレビュー表示やフィルタ処理、3Dレイヤーの操作などでグラフィックボードの性能が直接体感速度に影響するのです。

特にClipStudioPaintの3D機能を使ったポーズ参照や、Photoshopのニューラルフィルターを頻繁に使用する方にとって、GeForce RTX5060Ti以上のグラフィックボードを搭載しない手はありませんね。

AI機能を活用した画像生成や補正処理も、Tensorコアを搭載したGeForceシリーズなら圧倒的に高速化されます。

最新グラフィックボード(VGA)性能一覧

GPU型番	VRAM	3DMarkスコア TimeSpy	3DMarkスコア FireStrike	TGP	公式 URL	価格com URL
GeForce RTX 5090	32GB	48421	101111	575W	公式	価格
GeForce RTX 5080	16GB	31973	77442	360W	公式	価格
Radeon RX 9070 XT	16GB	29985	66221	304W	公式	価格
Radeon RX 7900 XTX	24GB	29909	72832	355W	公式	価格
GeForce RTX 5070 Ti	16GB	27013	68372	300W	公式	価格
Radeon RX 9070	16GB	26359	59752	220W	公式	価格
GeForce RTX 5070	12GB	21828	56342	250W	公式	価格
Radeon RX 7800 XT	16GB	19809	50075	263W	公式	価格
Radeon RX 9060 XT 16GB	16GB	16469	39054	145W	公式	価格
GeForce RTX 5060 Ti 16GB	16GB	15906	37891	180W	公式	価格
GeForce RTX 5060 Ti 8GB	8GB	15769	37670	180W	公式	価格
Arc B580	12GB	14558	34638	190W	公式	価格
Arc B570	10GB	13667	30610	150W	公式	価格
GeForce RTX 5060	8GB	13130	32099	145W	公式	価格
Radeon RX 7600	8GB	10762	31486	165W	公式	価格
GeForce RTX 4060	8GB	10592	28354	115W	公式	価格

CPUとストレージの選び方

CPUについては、マルチコア性能よりもシングルコア性能を重視した方がいいでしょう。

イラストソフトの多くは単一コアでの処理が中心となるため、Core Ultra 7 265KやRyzen 7 9700Xといったミドルハイクラスで十分な性能を発揮します。

ストレージは作業ファイルの読み書き速度に直結するため、PCIe Gen.4 SSDの1TB以上を選択すること。

Gen.5 SSDは確かに高速ですが、発熱が高く価格も割高なので、コストパフォーマンスを考えるとGen.4で充分に快適で不満は感じません。

最新CPU性能一覧

型番	コア数	スレッド数	定格クロック	最大クロック	Cineスコア Multi	Cineスコア Single	公式 URL	価格com URL
Core Ultra 9 285K	24	24	3.20GHz	5.70GHz	42824	2446	公式	価格
Ryzen 9 9950X	16	32	4.30GHz	5.70GHz	42579	2251	公式	価格
Ryzen 9 9950X3D	16	32	4.30GHz	5.70GHz	41616	2242	公式	価格
Core i9-14900K	24	32	3.20GHz	6.00GHz	40912	2340	公式	価格
Ryzen 9 7950X	16	32	4.50GHz	5.70GHz	38394	2062	公式	価格
Ryzen 9 7950X3D	16	32	4.20GHz	5.70GHz	38318	2033	公式	価格
Core Ultra 7 265K	20	20	3.30GHz	5.50GHz	37091	2338	公式	価格
Core Ultra 7 265KF	20	20	3.30GHz	5.50GHz	37091	2338	公式	価格
Core Ultra 9 285	24	24	2.50GHz	5.60GHz	35470	2181	公式	価格
Core i7-14700K	20	28	3.40GHz	5.60GHz	35330	2217	公式	価格
Core i9-14900	24	32	2.00GHz	5.80GHz	33590	2192	公式	価格
Ryzen 9 9900X	12	24	4.40GHz	5.60GHz	32735	2220	公式	価格
Core i7-14700	20	28	2.10GHz	5.40GHz	32370	2086	公式	価格
Ryzen 9 9900X3D	12	24	4.40GHz	5.50GHz	32260	2177	公式	価格
Ryzen 9 7900X	12	24	4.70GHz	5.60GHz	29106	2024	公式	価格
Core Ultra 7 265	20	20	2.40GHz	5.30GHz	28396	2140	公式	価格
Core Ultra 7 265F	20	20	2.40GHz	5.30GHz	28396	2140	公式	価格
Core Ultra 5 245K	14	14	3.60GHz	5.20GHz	25321	0	公式	価格
Core Ultra 5 245KF	14	14	3.60GHz	5.20GHz	25321	2159	公式	価格
Ryzen 7 9700X	8	16	3.80GHz	5.50GHz	22969	2196	公式	価格
Ryzen 7 9800X3D	8	16	4.70GHz	5.40GHz	22957	2076	公式	価格
Core Ultra 5 235	14	14	3.40GHz	5.00GHz	20749	1845	公式	価格
Ryzen 7 7700	8	16	3.80GHz	5.30GHz	19407	1923	公式	価格
Ryzen 7 7800X3D	8	16	4.50GHz	5.40GHz	17641	1802	公式	価格
Core i5-14400	10	16	2.50GHz	4.70GHz	15964	1765	公式	価格
Ryzen 5 7600X	6	12	4.70GHz	5.30GHz	15210	1967	公式	価格

予算10万円台：エントリー構成

基本スペックと用途

予算を抑えつつイラスト制作を始めたい方におすすめなのが、この10万円台のエントリー構成です。

趣味でイラストを描く方や、これからデジタルイラストに挑戦する初心者の方に最適な構成となっています。

この価格帯では妥協が必要な部分もありますが、ClipStudioPaintやMediBangPaintといった軽量なイラストソフトであれば、フルHD解像度で50レイヤー程度までなら快適に作業できる性能を確保しています。

推奨構成の詳細

パーツ	スペック
CPU	Core Ultra 5 235F
メモリ	DDR5-5600 16GB
グラフィックボード	内蔵GPU
ストレージ	PCIe Gen.4 SSD 500GB
電源	500W 80PLUS Bronze

Core Ultra 5 235Fは内蔵GPUとしてRDNA 2アーキテクチャを搭載しており、軽めのイラスト作業には充分ですが、3D機能を多用するには力不足。
メモリは16GBとやや控えめですが、レイヤー数を抑えた作業なら問題なく動作します。

ストレージ容量は500GBと最小限ですが、作品データをクラウドストレージや外付けHDDに保存する運用であれば実用的です。
この構成の最大のメリットは、将来的にグラフィックボードやメモリを増設できる拡張性を残している点にあります。

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z45DBFH

ハイエンドユーザー待望のエキスパートクラス、究極のゲーミングPC
最新VGAと高速CPUの極上のハーモニー、スムーズな操作感を実現する高スペックモデル
クリアサイドパネルで映える内部も魅せる、デザイン性に優れたミドルタワーケース
トップレベルの処理能力を誇る、新世代Core i9で非凡な性能を発揮

【ZEFT Z45DBFH スペック】
CPU	Intel Core i9 14900KF 24コア/32スレッド 6.00GHz(ブースト)/3.20GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060Ti (VRAM：8GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE：7300Gbps/6600Gbps WD製)
ケース	Antec P20C ブラック
CPUクーラー	水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー 360L CORE ARGB
マザーボード	intel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT Z52DU

【ZEFT Z52DU スペック】
CPU	Intel Core i7 14700F 20コア/28スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.10GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060 (VRAM：8GB)
メモリ	16GB DDR5 (8GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	LianLi O11D EVO RGB Black 特別仕様
CPUクーラー	水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー 360L CORE ARGB
マザーボード	intel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット	750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DB

【ZEFT Z55DB スペック】
CPU	Intel Core i9 14900F 24コア/32スレッド 5.40GHz(ブースト)/2.00GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060 (VRAM：8GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	Thermaltake Versa H26
CPUクーラー	水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボード	intel B760 チップセット ASRock製 B760M Pro RS WiFi
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55AS

【ZEFT Z55AS スペック】
CPU	Intel Core Ultra9 285 24コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/2.50GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060 (VRAM：8GB)
メモリ	64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	ASUS ROG Hyperion GR701 ホワイト
CPUクーラー	空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION
マザーボード	intel B860 チップセット ASUS製 ROG STRIX B860-F GAMING WIFI
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

この構成で快適に使えるソフト

ClipStudioPaint、MediBangPaint、Kritaといった2Dイラストソフトは快適に動作します。

Photoshopも基本的な機能なら使用可能ですが、複雑なフィルター処理や大量のレイヤーを扱う場合は動作が重くなる可能性があるからです。

液タブとの組み合わせでも遅延を感じることはほとんどないでしょう。

ただし4K解像度での作業や、動画編集を兼ねたい場合は次の価格帯を検討すべきです。

予算20万円台：スタンダード構成

バランス重視の万能型

20万円台の予算があれば、イラスト制作において不満を感じることがほぼない構成を組むことができます。

プロのイラストレーターでも、商業案件をこなせるレベルの性能を実現できる価格帯です。

この構成では専用グラフィックボードを搭載し、メモリも32GBに増量することで、高解像度イラストや大量のレイヤーを扱う作業でも余裕を持って対応できます。

私が実際にテストした結果、8K解像度のキャンバスでも200レイヤー程度までストレスなく編集できることを確認しました。

推奨構成の詳細

パーツ	スペック
CPU	Ryzen 7 9700X
メモリ	DDR5-5600 32GB
グラフィックボード	GeForce RTX5060Ti
ストレージ	PCIe Gen.4 SSD 1TB
電源	650W 80PLUS Gold

Ryzen 7 9700XはZen5アーキテクチャによる高いシングルコア性能を持ち、イラストソフトの応答速度が非常に優れています。
GeForce RTX5060Tiは第4世代RTコアと第5世代Tensorコアを搭載しており、AI支援機能を使った画像生成や補正処理が驚くほど高速化されるのです。

メモリ32GBあれば、Photoshopで複数のファイルを同時に開きながら、Chromeで資料を表示し、さらにSpotifyで音楽を流すといったマルチタスクも快適にこなせます。
ストレージも1TBあれば、数千枚のイラストデータを保存しても余裕がある容量です。

プロユースにも対応できる性能

この構成なら商業イラストの納品データ作成も問題なく行えます。

CMYK変換や高解像度での書き出し、PSD形式での複雑なレイヤー構造の保存といった重い処理もスムーズです。

Live2Dでのモデリング作業や、簡単な動画編集も可能な性能を持っているため、イラストレーターとしての活動の幅を広げたい方に最適な構成といえます。

VTuberのキャラクターデザインから、実際のモデル作成まで一貫して作業できるのは驚きのひとことです。

予算30万円台：ハイエンド構成

クリエイティブワークを極める

30万円台の予算を投じれば、現時点で最高クラスのイラスト制作環境を構築できます。

4K・8K解像度での作業はもちろん、3DCGとの連携やAI画像生成を活用した先進的なワークフローにも対応可能です。

この価格帯になると、単にイラストを描くだけでなく、動画編集や3Dモデリング、配信活動なども同時にこなせる総合的なクリエイター向けマシンとして機能します。

複数のクリエイティブソフトを同時起動しても、動作が重くなることはほとんどないでしょう。

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT R52FB-Cube

【ZEFT R52FB-Cube スペック】
CPU	AMD Ryzen9 9900X 12コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/4.40GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060Ti (VRAM：8GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	INWIN A1 PRIME ピンク
CPUクーラー	空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボード	AMD B650 チップセット MSI製 B650I EDGE WIFI
電源ユニット	750W 80Plus GOLD認証
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN EFFA G08IA

【EFFA G08IA スペック】
CPU	AMD Ryzen9 9950X 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060Ti (VRAM：8GB)
メモリ	64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	Thermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー	空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボード	AMD B650 チップセット ASUS製 TUF GAMING B650-PLUS WIFI
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT R57E

先駆者のパフォーマンスを持つアドバンストスタンダードゲーミングPC
頂点を目指すバランス - 32GB DDR5と1TB NVMeで、迅速かつ強力
クリアパネルのミドルタワー、洗練されたエッセンスを内包するデザイン性
最新Ryzen7 - スムーズな操作であらゆるタスクを力強くサポート

【ZEFT R57E スペック】
CPU	AMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060 (VRAM：8GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	DeepCool CH510 ホワイト
CPUクーラー	空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボード	AMD B650 チップセット ASUS製 TUF GAMING B650-PLUS WIFI
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT R56DU

最新技術で魅了するエクストリームゲーミングPC、勝利をさらに美しく演出
バランス感覚が光る、驚異の32GBメモリ&1TB SSD, 快速体験をデスクトップへ
透明な風を彩るCorsair 4000Dケース、スタイリッシュな透過美を堪能するデザインモデル
Ryzen 7 7800X3Dで、PCの心臓部もパワフルアップ、次世代の速さを体感

【ZEFT R56DU スペック】
CPU	AMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060Ti (VRAM：8GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	Antec P20C ブラック
CPUクーラー	空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボード	AMD B650 チップセット ASRock製 B650M Pro X3D WiFi
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT R59YAC

【ZEFT R59YAC スペック】
CPU	AMD Ryzen7 9700X 8コア/16スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボード	Radeon RX 7900XTX (VRAM：24GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE：7300Gbps/6600Gbps WD製)
ケース	CoolerMaster HAF 700 EVO 特別仕様
CPUクーラー	空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボード	AMD X870 チップセット ASRock製 X870 Steel Legend WiFi
電源ユニット	1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

推奨構成の詳細

パーツ	スペック
CPU	Core Ultra 9 285K
メモリ	DDR5-5600 64GB
グラフィックボード	GeForce RTX5070Ti
ストレージ	PCIe Gen.4 SSD 2TB
CPUクーラー	DEEPCOOL 水冷360mm
電源	850W 80PLUS Gold

Core Ultra 9 285Kは最新のLion CoveアーキテクチャとSkymontチップレット構成により、マルチタスク性能が飛躍的に向上しています。
NPUを統合したことでAI処理も高速化され、Photoshopのニューラルフィルターやジェネレーティブ塗りつぶしが瞬時に完了するあたりに未来を感じます。

GeForce RTX5070TiはDLSS 4に対応し、リアルタイムレイトレーシングも実用レベルで動作します。
イラスト制作においては、3Dレイヤーの操作やエフェクト処理が圧倒的に高速化され、作業効率が大幅に向上するのです。

メモリ64GBの真価

メモリ64GBという大容量は、一見過剰に思えるかもしれません。

しかし8K解像度で500レイヤーを超えるような超大規模なイラスト制作や、Blenderで3Dモデルを作成しながらPhotoshopで質感を調整するといった高度な作業では、この容量が活きてきます。

私が検証した限りでは、Photoshop、ClipStudioPaint、Blender、After Effectsを同時起動してもメモリ使用率は70%程度に収まり、システムの安定性が保たれていました。

RAMディスクを作成して作業ファイルを配置すれば、さらなる高速化も実現できます。

水冷クーラーの必要性

Core Ultra 9 285Kは発熱抑制が改善されたとはいえ、高負荷時には相応の熱を発します。

DEEPCOOL製の360mm水冷クーラーを採用することで、長時間のレンダリング作業でも安定した動作を維持できるのです。

静音性も優れており、深夜の作業でも動作音が気になることはありません。

クリエイティブワークでは集中力の維持が重要ですから、静かな環境を作れるのは大きなメリットといえます。

予算40万円台：プロフェッショナル構成

妥協なき最高性能

40万円台の構成は、プロのイラストレーターやアートディレクターなど、イラスト制作を本業とする方に向けた最高峰のマシンです。

商業案件で求められるあらゆる要求に応えられる性能を持ち、将来的な技術進化にも長期間対応できる拡張性を備えています。

この構成では処理速度だけでなく、作業の快適性や信頼性も重視しています。

納期が厳しい案件でも、システムの不安定さやパフォーマンス不足でストレスを感じることは絶対に避けたいですよね。

推奨構成の詳細

パーツ	スペック
CPU	Ryzen 9 9950X3D
メモリ	DDR5-5600 64GB
グラフィックボード	GeForce RTX5080
ストレージ	PCIe Gen.4 SSD 4TB
CPUクーラー	Corsair 水冷360mm
電源	1000W 80PLUS Platinum
ケース	Fractal Design 木製パネル

Ryzen 9 9950X3Dは3D V-Cacheを搭載した最上位モデルで、大容量キャッシュによる処理速度の向上が顕著です。
特にファイルの読み込みや保存、フィルター処理といった頻繁に行う操作が体感できるレベルで高速化されます。

GeForce RTX5080はRTX5070Tiと比較して約40%の性能向上を実現しており、8K解像度でのリアルタイムプレビューや、複雑な3Dシーンのレンダリングも快適にこなせます。
GDDR7メモリの採用により、最大1.8TB/sという驚異的なメモリ帯域を実現しているのです。

4TBストレージの実用性

プロとして活動していると、過去の作品データや素材ライブラリが膨大な量になってきます。

4TBのストレージがあれば、数年分のプロジェクトファイルをすべてローカルに保存でき、いつでも瞬時にアクセスできる環境が整うのです。

外付けストレージやNASに頼る必要がなくなるため、作業効率が大幅に向上します。

バックアップは別途必要ですが、メインストレージとしての4TBは現代のプロクリエイターにとって理想的な容量といえます。

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56C

【ZEFT Z56C スペック】
CPU	Intel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX5070 (VRAM：12GB)
メモリ	16GB DDR5 (8GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケース	Thermaltake S100 TG
CPUクーラー	空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボード	intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット	850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55DL

【ZEFT Z55DL スペック】
CPU	Intel Core Ultra7 265 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060 (VRAM：8GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	LianLi O11D EVO RGB Black 特別仕様
CPUクーラー	空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION
マザーボード	intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55G

【ZEFT Z55G スペック】
CPU	Intel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060Ti (VRAM：8GB)
メモリ	16GB DDR5 (8GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	Antec P20C ブラック
マザーボード	intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT G28M-Cube

ゲーム戦場を制覇する、ユニバーサルミドルのパフォーマンスモデルゲーミングPC
ハイスペックと調和の取れたゲーミングPC、極めてシームレスな体験を提供
省スペースながらもスタイル抜群、クリアサイドで内部美にも注目のマシン
2023年の新星、Ryzen 7が生み出す処理速度の嵐を体感せよ

【ZEFT G28M-Cube スペック】
CPU	AMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060Ti (VRAM：8GB)
メモリ	16GB DDR5 (8GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	CoolerMaster NR200P MAX
マザーボード	AMD B650 チップセット MSI製 B650I EDGE WIFI
電源ユニット	850W 80Plus GOLD認証
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55V

【ZEFT Z55V スペック】
CPU	Intel Core Ultra7 265 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース)
グラフィックボード	GeForce RTX4060 (VRAM：8GB)
メモリ	32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージ	SSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE：5150Gbps/4900Gbps WD製)
ケース	ASUS TUF Gaming GT502 Black
CPUクーラー	空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボード	intel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット	650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LAN	Wi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueTooth	BlueTooth 5
光学式ドライブ	DVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OS	Microsoft Windows 11 Home

デザイン性の高いケース選択

Fractal Designの木製パネルケースは、単なる機能性だけでなく、作業空間の美観も重視したい方に最適です。

高級木材を使用したフロントパネルは、クリエイティブな空間にふさわしい洗練されたデザインを提供します。

もちろんエアフローも優れており、高性能パーツの冷却にもスキがありません。

クライアントが訪問した際にも、プロフェッショナルな印象を与えられる外観は、意外と重要な要素なのです。

予算50万円以上：究極のクリエイター構成

限界を超えた性能

50万円を超える予算を投じることで、現在入手可能な最高性能のイラスト制作環境を実現できます。

この構成は単なるイラスト制作にとどまらず、3DCG制作、映像編集、AI画像生成、配信活動など、あらゆるクリエイティブワークを最高レベルでこなせる究極のマシンです。

正直ここまで高性能だとは思っていませんでしたが、実際にベンチマークを取ってみると、従来の構成とは次元の異なる処理速度を叩き出しました。

8K解像度で1000レイヤーを超えるファイルでも、ブラシの追従性が損なわれることなく、まるで紙に描いているかのような自然な描画感を実現しています。

推奨構成の詳細

パーツ	スペック
CPU	Ryzen 9 9950X3D
メモリ	DDR5-5600 128GB
グラフィックボード	GeForce RTX5090
ストレージ	PCIe Gen.4 SSD 4TB + 4TB
CPUクーラー	NZXT 水冷360mm
電源	1200W 80PLUS Titanium
ケース	NZXT ピラーレス3面ガラス

GeForce RTX5090はRTX4090の後継として、圧倒的な性能を誇ります。
Blackwellアーキテクチャの採用により、AI処理性能が飛躍的に向上し、Stable DiffusionやMidjourneyといった画像生成AIをローカル環境で高速実行できるのです。

メモリは128GBという大容量を搭載することで、どんな作業でもメモリ不足に悩まされることはありません。
複数の8Kプロジェクトを同時に開き、バックグラウンドでAIモデルを動かしながら、配信ソフトも起動するといった極限的なマルチタスクにも対応できます。

デュアルストレージ構成の意義

4TB SSDを2基搭載するデュアルストレージ構成は、システムドライブと作業ドライブを完全に分離できる点が大きなメリットです。

システムドライブにはOSとアプリケーションを、作業ドライブにはプロジェクトファイルと素材を配置することで、それぞれのアクセス速度を最大化できます。

さらに、一方のドライブでトラブルが発生しても、もう一方のドライブは影響を受けないため、データ保護の観点からも優れた構成です。

合計8TBという容量は、プロとして10年以上活動しても不足することはないでしょう。

ピラーレスケースの美しさ

NZXTのピラーレス3面ガラスケースは、内部のパーツを美しく見せることができる最新デザインです。

高性能なパーツで構成されたシステムを、まるでアート作品のように展示できる感覚があります。

強化ガラスの透明度が高く、内部のRGBライティングが映える設計になっているため、作業空間のアクセントとしても機能します。

クリエイターの作業部屋には、こうした美的要素も重要な要素なのです。

この構成が必要な人とは

この究極構成が真に必要なのは、大手出版社やゲーム会社から依頼を受けるトップクリエイター、複数のプロジェクトを並行して進めるアートディレクター、イラスト制作と配信活動を両立するVTuberデザイナーといった、極めて高度な要求を持つプロフェッショナルです。

趣味でイラストを描く方や、これから本格的に活動を始める方には明らかにオーバースペックですが、将来的な拡張性や長期使用を考えると、初期投資として選択する価値はあります。

5年後、10年後も第一線で活躍できるマシンを求めるなら、これ一択。

BTOパソコンと自作PCの選択

BTOパソコンのメリット

イラスト制作用のPCを入手する方法として、BTOパソコンの購入と自作PCの組み立てという選択肢がいくつもあります。

BTOパソコンの最大のメリットは、保証とサポートが充実している点です。

パソコン工房、マウスコンピューター、ドスパラといった大手BTOメーカーでは、購入後のサポート体制が整っており、トラブル発生時も迅速に対応してもらえます。

特にPC初心者の方や、トラブルシューティングに時間を割きたくないプロの方にとって、この安心感は大きな価値があるのです。

自作PCのメリット

一方、自作PCの魅力は完全なカスタマイズ性とコストパフォーマンスにあります。

同じ予算でも、自分でパーツを選定して組み立てれば、BTOパソコンより10〜15%程度高性能な構成を実現できることが分かっています。

また、将来的なアップグレードも自由に行えるため、数年後にグラフィックボードだけを最新モデルに交換したり、メモリを増設したりといった柔軟な対応が可能です。

PC組み立ての知識と経験がある方なら、自作PCを選ばない手はありませんね。

結局どちらを選ぶべきか

答えはシンプル。

PC初心者やサポートを重視する方はBTOパソコン、コストパフォーマンスと拡張性を重視する方は自作PCを選ぶべきです。

私自身は両方の経験がありますが、現在は自作PCをメインマシンとして使用しています。

パーツ選びの楽しさや、自分の手で組み上げた満足感は、自作PCならではの体験です。

ただし、初めてのPC購入であれば、まずはBTOパソコンで経験を積み、次回の買い替え時に自作に挑戦するという段階的なアプローチをおすすめします。

イラストソフト別の推奨スペック

ClipStudioPaint向け構成

ClipStudioPaintは比較的軽量なソフトですが、高解像度での作業やアニメーション機能を使用する場合は相応のスペックが必要です。

フルHD解像度で100レイヤー程度までの作業なら、予算10万円台のエントリー構成でも充分に対応できます。

ただし4K解像度での作業や、3D素材を多用する場合は、予算20万円台のスタンダード構成以上を選択した方がいいでしょう。

特にアニメーション制作を行う方は、メモリ32GB以上が必須条件となります。

Photoshop向け構成

Photoshopは非常に重いソフトで、特にニューラルフィルターやジェネレーティブ塗りつぶしといったAI機能を使用する場合、高性能なグラフィックボードが必要になります。

予算20万円台のスタンダード構成が最低ラインで、快適に使いたいなら予算30万円台のハイエンド構成を推奨します。

大量のレイヤーを扱う方や、複数のファイルを同時に開く作業スタイルの方は、メモリ64GB以上を搭載した予算40万円台のプロフェッショナル構成が理想的です。

Photoshopの動作速度は、メモリ容量に大きく依存することを覚えておきましょう。

Procreate・iPad連携を考える

iPadでProcreateを使用している方が、PCでの作業も行いたい場合、ファイルの互換性を考慮する必要があります。

ProcreateのファイルをPhotoshopで開いて編集するワークフローが一般的ですから、Photoshop向けの構成を基準に考えるとよいかと思います。

iPadとPCを連携させることで、外出先ではiPadでラフを描き、自宅のPCで仕上げるという効率的な作業スタイルが実現できます。

この場合、PCには高性能を求め、iPadは携帯性を重視するという役割分担が効果的です。

液タブ・ペンタブレットとの相性

液タブ使用時の注意点

液タブを使用する場合、PC側の映像出力端子とケーブルの相性を確認しておく必要があります。

最近の液タブは4K解像度に対応したモデルが増えており、DisplayPort 1.4以上またはHDMI 2.1以上の端子が必要になるケースが多いのです。

GeForce RTX50シリーズはDisplayPort 2.1bに対応しているため、将来的な8K液タブの登場にも対応できます。

液タブへの投資を考えている方は、PC側の出力端子も最新規格に対応したものを選ぶべきです。

ペンタブレット使用時の遅延対策

ペンタブレットを使用する際、描画の遅延は作業効率に直結する重要な要素です。

遅延を最小限に抑えるには、CPUの処理速度とグラフィックボードの性能が重要になってきます。

GeForce RTX50シリーズに搭載されたReflex 2技術は、入力遅延を劇的に削減する機能で、ペンの動きとカーソルの動きがほぼ完全に同期します。

プロのイラストレーターの中には、この遅延の少なさを理由にGeForceシリーズを選択する方もいるのではないでしょうか。

Wacom製品との最適な組み合わせ

Wacom Cintiq ProやIntuos Proといった高級ペンタブレットを使用する場合、PC側も相応の性能を持っていないと、デバイスの性能を活かしきれません。

特にCintiq Pro 27の4K解像度モデルを使用するなら、予算30万円台以上の構成を推奨します。

筆圧レベル8192段階の繊細な表現を活かすには、PCの処理速度が追いつかないと意味がないのです。

高級なペンタブレットへの投資を考えているなら、PC側のスペックアップも同時に検討しましょう。

周辺機器の選び方

モニター選択の重要性

イラスト制作において、モニターの色再現性は極めて重要な要素です。

sRGBカバー率99%以上、できればAdobe RGBカバー率95%以上のモニターを選択することで、印刷時の色味を正確に把握できます。

BenQのPDシリーズやEIZOのColorEdgeシリーズは、プロのイラストレーターやデザイナーから高い評価を得ているモニターです。

価格は10万円前後と高額ですが、色の正確性が求められる商業案件を扱うなら、必須の投資といえます。

キーボードとマウスの選択

イラスト制作では、ショートカットキーを頻繁に使用するため、キーボードの使いやすさも重要です。

メカニカルキーボードは打鍵感が明確で、長時間の作業でも疲れにくいという特徴があります。

マウスについては、サイドボタンにショートカットを割り当てられるゲーミングマウスが便利です。

LogicoolのG502やRazerのBasilisk V3といったモデルは、多数のボタンを搭載しており、作業効率を大幅に向上させることができます。

スピーカーとヘッドホン

作業中の音楽や動画視聴のために、音響機器にもこだわりたいところです。

スピーカーならYAMAHAのNX-N500、ヘッドホンならSonyのWH-1000XM5あたりが、クリエイター向けとして人気があります。

ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンは、集中力を高めたい時に特に効果的です。

カフェや図書館など、外出先で作業する機会が多い方には必須のアイテムといえるでしょう。

電気代とランニングコスト

消費電力の実態

高性能なPCは当然ながら消費電力も大きくなります。

予算50万円以上の究極構成では、フル稼働時に500W以上の電力を消費することもあるのです。

ただし、イラスト制作中は常にフル稼働しているわけではなく、実際の平均消費電力は200〜300W程度に収まります。

1日8時間、月に25日稼働したとして、月間の電気代は1500〜2000円程度の増加となる計算です。

省電力設定の活用

最近のCPUとグラフィックボードは、アイドル時の消費電力が大幅に削減されています。

Core Ultra 200シリーズやRyzen 9000シリーズは、負荷に応じて動的にクロック数を調整する機能を持っており、軽作業時の消費電力は50W以下に抑えられるのです。

電源設定を「バランス」モードにしておけば、パフォーマンスと省電力のバランスが自動的に最適化されます。

「高パフォーマンス」モードは、レンダリングなど重い処理を行う時だけ使用すれば充分です。

長期的なコスト計算

PC本体の価格だけでなく、5年間の使用を想定した総コストで考えることが重要です。

電気代に加えて、故障時の修理費用、パーツのアップグレード費用なども考慮に入れる必要があります。

高品質なパーツで構成されたPCは、初期投資は高額ですが、故障率が低く長期間安定して使用できるため、結果的にコストパフォーマンスが高くなることが分かっています。

安価なパーツで構成したPCは、数年で買い替えが必要になる可能性があるからです。

メンテナンスと長期使用のコツ

定期的な清掃の重要性

PCの性能を長期間維持するには、定期的な内部清掃が欠かせません。

特にグラフィックボードやCPUクーラーにホコリが溜まると、冷却性能が低下し、パフォーマンスの低下や故障の原因となってしまいますよね。

3ヶ月に1回程度、エアダスターを使って内部のホコリを除去することをおすすめします。

ケースファンのフィルターは月に1回程度、水洗いして乾燥させると効果的です。

ソフトウェアのアップデート

グラフィックドライバやチップセットドライバは、定期的にアップデートすることで、性能向上やバグ修正の恩恵を受けられます。

NVIDIAのGeForce Experienceを使えば、ドライバの更新を自動で通知してくれるため便利です。

ただし、重要なプロジェクトの作業中は、ドライバの更新を避けた方が安全です。

新しいドライバが原因で不具合が発生する可能性があるからです。

プロジェクトが一段落したタイミングで、まとめてアップデートを行うのが賢明でしょう。

パーツ交換のタイミング

PCの性能に不満を感じ始めたら、全体を買い替えるのではなく、ボトルネックになっているパーツだけを交換するのも効果的です。

多くの場合、グラフィックボードの交換だけで、体感速度が大幅に向上します。

メモリの増設も比較的簡単で効果が高いアップグレードです。

16GBから32GBへ、32GBから64GBへと増設することで、大規模なプロジェクトにも対応できるようになります。

CPUやマザーボードの交換は、ほぼ全体の組み直しに近い作業となるため、慎重に検討すべきです。

よくある質問

イラスト制作にゲーミングPCは使えますか

ゲーミングPCはイラスト制作にも充分に使用できます。

むしろ高性能なグラフィックボードと大容量メモリを搭載したゲーミングPCは、イラスト制作用としても理想的な構成です。

ゲーム用途とクリエイティブ用途で求められる性能は、実は非常に似通っているのです。

MacとWindowsどちらがおすすめですか

イラスト制作においては、どちらでも問題なく作業できます。

ただしWindowsの方が、同じ予算でより高性能な構成を組めるため、コストパフォーマンスを重視するならWindows PCを推奨します。

Macは統合された使いやすさと安定性が魅力ですが、価格が高く、後からのパーツ交換ができない点がデメリットです。

グラフィックボードは本当に必要ですか

軽いイラスト作業なら内蔵GPUでも可能ですが、快適性を求めるなら専用グラフィックボードの搭載を強くおすすめします。

特にPhotoshopのAI機能や、ClipStudioPaintの3D機能を使用する場合、グラフィックボードの有無で作業効率が大きく変わってくるのです。

メモリは16GBで足りますか

趣味レベルのイラスト制作なら16GBでも対応できますが、本格的に活動するなら32GB以上を推奨します。

高解像度のイラストや大量のレイヤーを扱う場合、16GBでは明らかに不足し、動作が重くなったりソフトがクラッシュしたりする可能性があるからです。

中古PCやパーツは避けるべきですか

中古PCやパーツは、保証がなく故障リスクが高いため、基本的には新品を推奨します。

特にグラフィックボードやストレージは、使用状況によって劣化が進んでいる可能性があり、購入後すぐに故障するケースも少なくありません。

予算が限られている場合でも、最低限CPUとストレージは新品を選ぶべきです。

ノートPCでイラスト制作は可能ですか

可能ですが、同じ予算ならデスクトップPCの方が圧倒的に高性能です。

外出先での作業が多い方や、スペースの制約がある方はノートPCも選択肢に入りますが、本格的な作業環境を求めるならデスクトップPCを選択した方がいいでしょう。

ノートPCは冷却性能に限界があり、長時間の高負荷作業では性能が低下する傾向があります。

液タブとペンタブどちらがおすすめですか

これは完全に好みと予算の問題です。

液タブは画面に直接描けるため直感的ですが、価格が高く、姿勢が固定されるため肩こりの原因になることもあります。

ペンタブは慣れるまで時間がかかりますが、価格が安く、自由な姿勢で作業できるメリットがあるのです。

初心者の方は、まずペンタブで慣れてから、必要に応じて液タブに移行するのが賢明でしょう。

将来的なアップグレードを考えた構成は

将来的なアップグレードを前提とするなら、マザーボードとケースに余裕を持たせることが重要です。

ATXサイズのマザーボードと、拡張スロットが豊富なミドルタワー以上のケースを選択しておけば、グラフィックボードの交換やメモリの増設、ストレージの追加が容易に行えます。

電源も余裕を持ったワット数を選んでおくと、後々のアップグレードがスムーズです。