企業勢レベルを目指す Vtuber向けPCの理想構成

目次

Vtuber活動に求められるPCスペックの本質

Vtuber活動に求められるPCスペックの本質

配信と3Dモデル描画を同時処理する負荷を理解する

Vtuber活動で使用するPCには、一般的なゲーミングPCとは異なる負荷がかかることが分かっています。

Live2DやVRMといった3Dアバターのリアルタイムトラッキングと描画、配信ソフトウェアによるエンコード、さらにゲーム実況を行う場合はゲーム本体の処理も同時に走らせる必要があるわけです。

企業勢のVtuberが使用している配信環境を見ると、CPU性能とGPU性能の両方が高水準で求められていることが明確になります。

個人勢から企業勢レベルの配信品質を目指すなら、まずハードウェアの選定基準を明確にする必要があります。

配信中にカクつきが発生したり、アバターの動きが不自然になったりするのは絶対に避けたいですよね。

視聴者の没入感を損なうだけでなく、配信者自身のパフォーマンスにも影響を与えてしまいます。

企業勢が重視する配信品質の指標

企業勢のVtuberが配信で維持している品質指標を見ると、フルHD60fps配信が最低ラインとなっており、4K配信に対応できる環境を整えている配信者も増加傾向にあります。

OBSやVMagicMirrorといった配信ソフトウェアは、設定次第でCPUエンコードとGPUエンコードを使い分けられますが、画質を優先するならCPUエンコード、遅延を最小化するならGPUエンコードが基本戦略になるでしょう。

配信ビットレートは6000kbps以上を確保し、音声ビットレートも320kbpsで配信するのが企業勢の標準的な設定です。

この水準を安定して維持するには、CPUとGPUの両方に余裕を持たせた構成が不可欠になります。

CPUの選定基準と推奨モデル

CPUの選定基準と推奨モデル

マルチスレッド性能が配信品質を左右する

Vtuber向けPCのCPU選定では、マルチスレッド性能が特に重要になります。

なぜなら、配信ソフトウェアのエンコード処理、3Dアバターの物理演算、ゲームの処理、ボイスチェンジャーやエフェクト処理など、複数のタスクが同時並行で動作するからです。

Intel系ならCore Ultra 7 265KまたはCore Ultra 9 285Kが理想的な選択肢になります。

Core Ultra 7 265Kは16コア24スレッド構成で、配信とゲームを同時に処理する能力が高く、コストパフォーマンスにも優れています。

さらに上を目指すなら、Core Ultra 9 285Kの24コア32スレッドという圧倒的なマルチスレッド性能は、複数の配信ソフトウェアを同時起動したり、リアルタイムでエフェクトをかけたりする場合に威力を発揮するでしょう。

AMD Ryzenの3D V-Cache技術が持つアドバンテージ

AMD系を選ぶなら、Ryzen 7 9800X3DまたはRyzen 9 9950X3Dが最有力候補です。

特にRyzen 7 9800X3Dは、3D V-Cache技術により大容量のキャッシュメモリを搭載しており、ゲーム実況配信において驚異的なパフォーマンスを発揮することもないですし、配信エンコードとゲーム処理を両立することもできます。

Ryzen 9 9950X3Dは16コア32スレッドという構成で、企業勢が使用する最高峰の配信環境を構築したい方におすすめなのがこのCPUになります。

複数のカメラアングルを同時配信したり、高度なモーションキャプチャーシステムを動作させたりする場合には、このクラスのCPU性能が必要になってくるわけです。

実際の配信シーンでの性能差

配信ソフトウェアでCPUエンコードを使用する場合、Core Ultra 9 285KとRyzen 9 9950X3Dでは、エンコード速度に約15%から20%の差が出る場合もありますが、実際の配信品質を考えると充分に高水準で不満は感じません。

むしろ重要なのは、CPUの熱設計と冷却システムの組み合わせです。

長時間配信を行う企業勢の環境では、CPU温度を70度以下に保つことが安定動作の鍵になります。

Core UltraシリーズもRyzen 9000シリーズも、旧世代と比較して発熱が抑制されていますが、それでも高負荷時には適切な冷却が必須です。

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN EFFA G09N

パソコンショップSEVEN EFFA G09N
【EFFA G09N スペック】
CPUIntel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060 (VRAM:8GB)
メモリ64GB DDR5 (32GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースOkinos Mirage 4 ARGB Black
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN EFFA G09N

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54FC

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54FC
【ZEFT Z54FC スペック】
CPUIntel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースINWIN A1 PRIME ピンク
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860I WiFi
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54FC

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58Q

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58Q
【ZEFT Z58Q スペック】
CPUIntel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースLianLi A3-mATX-WD Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z58Q

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55AS

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55AS
【ZEFT Z55AS スペック】
CPUIntel Core Ultra9 285 24コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/2.50GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースASUS ROG Hyperion GR701 ホワイト
CPUクーラー空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION
マザーボードintel B860 チップセット ASUS製 ROG STRIX B860-F GAMING WIFI
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55AS

グラフィックボードの選定と配信への影響

グラフィックボードの選定と配信への影響

NVIDIAのNVENCエンコーダーが持つ圧倒的優位性

Vtuber向けPCのグラフィックボード選定では、NVIDIAのGeForce RTX 50シリーズが圧倒的に有利な状況が当たり前になっています。

理由はシンプルで、NVENCエンコーダーの性能と配信ソフトウェアとの互換性が極めて高いからです。

GeForce RTX 5070Tiは、企業勢レベルの配信環境を構築する上で最もバランスの取れた選択肢といえます。

GDDR7メモリによる高速なデータ転送と、第4世代RTコアによるレイトレーシング性能は、3Dアバターの高品質な描画を実現するだけでなく、配信中のゲームプレイも快適にこなせる性能を持っています。

4K配信を見据えた上位モデルの選択

4K60fps配信や、複数の高解像度カメラを使用した配信環境を構築するなら、GeForce RTX 5080またはRTX 5090が選択肢になりますが、コストと性能のバランスを考えると、RTX 5070TiまたはRTX 5070が最適解になるでしょう。

RTX 5070は、フルHD配信においては完全にオーバースペックに見えるかもしれませんが、VRChatやclusterといったメタバース空間での配信活動を行う場合、高解像度テクスチャの処理や複数アバターの同時描画には、このクラスのGPU性能が求められます。

DLSS 4技術により、ネイティブ解像度よりも低い解像度でレンダリングしながら高画質を維持できるのは、配信中のGPU負荷を軽減する上で非常に効果的です。

Radeon RX 90シリーズの位置づけ

AMD Radeon RX 90シリーズは、FSR 4という機械学習ベースのアップスケーリング技術を搭載していますが、配信ソフトウェアとの互換性や、VtuberアプリケーションのGPUエンコーダー対応状況を考えると、現時点ではNVIDIA製品に一歩譲る形になっています。

それでも「コストを抑えたい」という方もいると思います。

Radeon RX 9070XTは、純粋なゲーミング性能では優れたコストパフォーマンスを発揮しますが、配信エンコードの品質と安定性を最優先するなら、GeForce RTX 50シリーズを選択した方がいいでしょう。


メモリ容量と速度の最適解

メモリ容量と速度の最適解

32GBが最低ライン、64GBが理想的な構成

企業勢のVtuber配信環境では、メモリ容量32GBが最低ライン、64GBが理想的な構成として定着しています。

Live2DやVRMモデルの読み込み、配信ソフトウェアのバッファ、ブラウザでの配信管理画面の表示、Discordやチャットツールの常駐など、配信中に使用するメモリ量は想像以上に多くなります。

DDR5-5600が現在の主流規格であり、Intel Core UltraシリーズもAMD Ryzen 9000シリーズも、この規格に最適化されています。

メモリ速度が配信パフォーマンスに与える影響は、CPUやGPUほど劇的ではありませんが、3Dモデルの物理演算やリアルタイムトラッキングの精度には確実に影響を与えることが分かっています。

デュアルチャネル構成とメモリタイミング

メモリは必ず2枚組のデュアルチャネル構成で使用しましょう。

32GBなら16GB×2枚、64GBなら32GB×2枚という構成が基本です。

シングルチャネルと比較して、メモリ帯域幅が約2倍になり、配信中のデータ転送速度が向上します。

BTOパソコンでメモリを選択する際は、Micron(Crucial)、GSkill、Samsungといった信頼性の高いメーカー製品が選べるショップを選択するのが賢明です。

安価なノーブランドメモリは、長時間配信での安定性に不安が残ります。

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55EX

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55EX
【ZEFT Z55EX スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55EX

パソコンショップSEVEN ZEFT R60YP

パソコンショップSEVEN ZEFT R60YP
【ZEFT R60YP スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60YP

パソコンショップSEVEN SR-ar7-7770F/S9

パソコンショップSEVEN SR-ar7-7770F/S9
【SR-ar7-7770F/S9 スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster Silencio S600
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN SR-ar7-7770F/S9

パソコンショップSEVEN SR-u7-6170D/S9

パソコンショップSEVEN SR-u7-6170D/S9
【SR-u7-6170D/S9 スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265K 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN SR-u7-6170D/S9

メモリ容量による配信品質の違い

16GBメモリでも配信自体は可能ですが、ゲーム実況を行う場合やブラウザで複数のタブを開く場合、メモリ不足によるスワップが発生し、配信が一時的にカクつく可能性があるからです。

32GBあれば、ほとんどの配信シーンで余裕を持った動作が期待できます。

64GBメモリが真価を発揮するのは、動画編集ソフトウェアを配信と並行して使用する場合や、複数の仮想カメラを同時起動する場合です。

企業勢の中には、配信中にリアルタイムで切り抜き動画を作成したり、複数のSNSに同時配信したりするケースもあり、そうした高度な使い方をするには64GBが必要になってきます。

ストレージ構成の戦略的設計

ストレージ構成の戦略的設計

システムドライブとデータドライブの分離

企業勢レベルの配信環境では、ストレージを用途別に分離する構成が推奨されます。

システムドライブにはPCIe Gen.4 SSDの1TBを使用し、OSと配信ソフトウェア、Vtuberアプリケーションをインストールします。

録画データや動画素材の保存用には、別途2TBまたは4TBのSSDを追加する構成が理想的です。

PCIe Gen.5 SSDは最大14,000MB/s超という驚異的な読込速度を実現していますが、発熱が非常に高く、大型ヒートシンクやアクティブ冷却が必要になります。

配信用途では、Gen.4 SSDの7,000MB/s前後の速度でも充分に快適であり、コストパフォーマンスを考えるとGen.4が現実的な選択になるでしょう。

録画データの保存戦略

配信の録画データは、1時間のフルHD60fps配信で約10GBから15GB程度のファイルサイズになります。

毎日3時間配信を行うと、月間で約900GBから1.3TB程度のストレージ容量を消費する計算です。

このため、録画用ストレージには最低でも2TB、できれば4TBのSSDを用意した方がいいでしょう。

WD(WESTERN DIGITAL)、Crucial、キオクシアといった信頼性の高いメーカーのSSDを選択することで、大切な配信データの消失リスクを最小化できます。

バックアップ体制の構築

企業勢のVtuberは、配信データのバックアップ体制も整えています。

外付けSSDやNASを使用して、重要な配信アーカイブや動画素材を二重化するのが一般的です。

クラウドストレージサービスも併用すれば、物理的な障害からもデータを保護できます。

BTOパソコンを選ぶ際は、M.2スロットが複数搭載されているマザーボードを選択しましょう。

将来的にストレージを増設する際の拡張性が確保されます。

CPUクーラーと冷却システムの重要性

CPUクーラーと冷却システムの重要性

長時間配信における温度管理

企業勢のVtuberは、3時間から6時間という長時間配信を日常的に行っています。

この間、CPUは高負荷状態が続くため、適切な冷却システムがなければ、サーマルスロットリングによる性能低下が発生してしまいますよね。

Core Ultra 200シリーズとRyzen 9000シリーズは、旧世代と比較して発熱が抑制されていますが、それでも高性能な空冷CPUクーラーまたは水冷CPUクーラーの使用が推奨されます。

空冷クーラーなら、DEEPCOOL、サイズ、Noctuaといったメーカーの高性能モデルが選択肢になります。


パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT R61ACA

パソコンショップSEVEN ZEFT R61ACA
【ZEFT R61ACA スペック】
CPUAMD Ryzen9 9950X3D 16コア/32スレッド 5.70GHz(ブースト)/4.30GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースFractal Design Pop XL Air RGB TG
CPUクーラー水冷 360mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 360 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット GIGABYTE製 B850 AORUS ELITE WIFI7
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R61ACA

パソコンショップSEVEN ZEFT R62B

パソコンショップSEVEN ZEFT R62B
【ZEFT R62B スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R62B

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AF

パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AF
【ZEFT Z56AF スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z56AF

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55XD

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55XD
【ZEFT Z55XD スペック】
CPUIntel Core Ultra9 285K 24コア/24スレッド 5.70GHz(ブースト)/3.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (CWT製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Pro
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55XD

パソコンショップSEVEN ZEFT R52CC

パソコンショップSEVEN ZEFT R52CC
【ZEFT R52CC スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースDeepCool CH510 ホワイト
マザーボードAMD B650 チップセット ASRock製 B650M Pro X3D WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R52CC

空冷と水冷の選択基準

空冷CPUクーラーは、メンテナンスフリーで長期間安定して使用できるメリットがあります。

大型のツインタワー型クーラーなら、Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3Dでも充分な冷却性能を発揮するでしょう。

水冷CPUクーラーは、冷却性能の高さと静音性が魅力です。

DEEPCOOL、Corsair、NZXTといったメーカーの360mmラジエーター搭載モデルなら、長時間配信でもCPU温度を60度台に抑えることが可能になります。

ただし、水冷クーラーは定期的なメンテナンスが必要であり、ポンプの故障リスクも考慮する必要があります。

ケース内エアフローの最適化

CPUクーラー単体の性能だけでなく、PCケース全体のエアフロー設計も重要です。

フロントに吸気ファン、リアとトップに排気ファンを配置する正圧構成が、ホコリの侵入を防ぎながら効率的に冷却できる基本パターンになります。

グラフィックボードの発熱も無視できません。

GeForce RTX 5070Ti以上のモデルは、高負荷時に300W以上の発熱を生じます。

ケース内の温度上昇を抑えるには、サイドパネルやボトムからの吸気も考慮した設計が求められます。

PCケースの選定とデザイン性

PCケースの選定とデザイン性

機能性とデザイン性の両立

Vtuberの配信環境では、PCケースが配信画面に映り込むケースも少なくありません。

企業勢の配信を見ると、デザイン性の高いケースを使用している配信者が多いことに気づきます。

2面または3面が強化ガラス製のピラーレスケースは、内部のRGBライティングを美しく見せられるだけでなく、視聴者に「プロフェッショナルな配信環境」という印象を与える効果があります。

NZXT、Lian Li、Antecといったメーカーのピラーレスケースは、見た目の美しさと実用性を高いレベルで両立しています。

木製パネルケースという新しい選択肢

最近注目を集めているのが、フロントパネルに高級木材を使用したケースです。

Fractal Design、Corsair、Lian Liといったメーカーが、ウォールナットやオークといった天然木を使用したモデルを展開しており、配信部屋のインテリアとしても優れた存在感を発揮します。

「ゲーミングPCっぽさを抑えたい」という方もいるのではないでしょうか。

木製パネルケースなら、落ち着いた雰囲気の配信環境を構築できます。

企業勢の中にも、ブランドイメージに合わせて木製パネルケースを採用している配信者が増えています。

エアフローとメンテナンス性

デザイン性も重要ですが、エアフロー性能とメンテナンス性も見逃せません。

フロントパネルがメッシュ構造になっているケースは、吸気効率が高く、内部温度を低く保てます。

ダストフィルターが簡単に取り外せる構造になっているか、ケーブルマネジメントスペースが充分に確保されているかも、チェックポイントです。

配信用PCは長時間稼働するため、定期的な清掃が必要になります。

メンテナンスしやすいケースを選ぶことで、清掃作業の負担を軽減できるでしょう。

電源ユニットの容量と効率

電源ユニットの容量と効率

必要な電源容量の計算方法

Vtuber向けPCの電源容量は、搭載するパーツの消費電力を合計し、さらに30%程度の余裕を持たせた容量を選択するのが基本です。

Core Ultra 9 285KとGeForce RTX 5070Tiの組み合わせなら、CPU最大消費電力が約250W、GPU最大消費電力が約285W、その他のパーツで約100Wとして、合計約635Wになります。

この場合、850Wの電源ユニットが適切な選択になります。

余裕を持たせることで、電源ユニットの効率が最も高い50%から80%の負荷域で動作させられ、発熱と騒音を抑えられます。

80 PLUS認証とケーブル方式

電源ユニットは、80 PLUS Gold以上の認証を取得した製品を選びましょう。

変換効率が高いほど、無駄な発熱が減り、電気代も節約できます。

企業勢レベルを目指すなら、80 PLUS Platinumまたは80 PLUS Titanium認証の製品が理想的です。

ケーブル方式は、フルモジュラー式が推奨されます。

必要なケーブルだけを接続できるため、ケース内の配線がすっきりし、エアフローの妨げになりません。

セミモジュラー式でも実用上は問題ありませんが、ケーブルマネジメントの自由度はフルモジュラー式に劣ります。

電源ユニットの信頼性

長時間配信を行う環境では、電源ユニットの信頼性が極めて重要です。

Corsair、Seasonic、EVGA、Antecといった定評のあるメーカーの製品を選択することで、突然のシャットダウンや故障のリスクを最小化できます。

保証期間も確認しましょう。

10年保証が付いている製品なら、長期間安心して使用できます。

電源ユニットの故障は、最悪の場合、接続されている全てのパーツを巻き込んだ大規模な故障につながる可能性があるからです。

マザーボードの選定ポイント

マザーボードの選定ポイント

チップセットと拡張性

Intel系ならZ890チップセット、AMD系ならX870またはX870Eチップセットを搭載したマザーボードが、Vtuber向けPCには適しています。

これらのチップセットは、オーバークロック対応、複数のM.2スロット、充実したUSBポート、高速ネットワーク機能など、企業勢レベルの配信環境に必要な機能を網羅しています。

M.2スロットは最低でも2つ、できれば3つ以上搭載されているモデルを選びましょう。

システムドライブと録画用ドライブを分離し、さらに将来的な拡張にも対応できます。

ネットワーク機能とオーディオ機能

配信の安定性を左右するのが、ネットワーク機能です。

2.5GbEまたは10GbEのLANポートを搭載したマザーボードなら、高ビットレート配信でも安定した通信が可能になります。

Wi-Fi 6EまたはWi-Fi 7に対応していれば、有線LAN接続が難しい環境でも高速通信が実現できます。

オーディオ機能も重要です。

高品質なオーディオコーデックを搭載したマザーボードなら、外付けサウンドカードを追加する必要がなく、クリアな音声配信が可能になります。

ただし、プロレベルの音質を求めるなら、別途オーディオインターフェースの導入を検討した方がいいでしょう。

VRMと電源フェーズ

CPUへの電力供給を担うVRM(Voltage Regulator Module)の品質は、システムの安定性に直結します。

Core Ultra 9 285KやRyzen 9 9950X3Dといった高性能CPUを使用する場合、12フェーズ以上のVRMを搭載したマザーボードが推奨されます。

VRMに大型のヒートシンクが装着されているかも確認しましょう。

長時間配信では、VRMも高温になります。

充分な冷却機構がなければ、VRMの過熱によるシステム不安定が発生する可能性があります。

周辺機器との連携

周辺機器との連携

キャプチャーボードとオーディオインターフェース

企業勢のVtuberは、複数のデバイスを連携させた配信環境を構築しています。

Nintendo SwitchやPlayStationといったゲーム機の映像を取り込むには、Elgato HD60 X、AVerMedia Live Gamer ULTRAといった高性能キャプチャーボードが必要です。

オーディオインターフェースは、マイク音質を劇的に向上させます。

YAMAHA AG03、Focusrite Scarlett Solo、Roland Rubix22といった製品を使用することで、企業勢と同等のクリアな音声配信が実現できるでしょう。

モーションキャプチャーとトラッキングデバイス

フルボディトラッキングを行うなら、HTC Vive トラッカーやMocopi、Haritora Xといったモーションキャプチャーデバイスが選択肢になります。

これらのデバイスは、PCに相応の処理負荷をかけるため、高性能なCPUとGPUが必須です。

表情トラッキングには、iPhone(Face ID搭載モデル)とVTube Studioの組み合わせが人気ですが、より高精度なトラッキングを求めるなら、専用のフェイシャルキャプチャーシステムの導入も検討する価値があります。

配信用モニターの選定

配信用のモニターは、メイン画面とサブ画面の2台構成が基本です。

メイン画面には、応答速度の速いゲーミングモニター(144Hz以上)を使用し、サブ画面には配信管理用として、IPSパネルの色再現性に優れたモニターを配置する構成が効率的です。

解像度は、メイン画面がフルHDまたはWQHD、サブ画面がフルHDという組み合わせが一般的です。

4Kモニターは美しいですが、配信中のGPU負荷を考えると、WQHDが現実的な選択になります。

BTOパソコンと自作PCの選択

BTOパソコンと自作PCの選択

BTOパソコンのメリット

BTOパソコンは、パーツの相性問題を気にせず、保証付きで購入できるメリットがあります。

大手BTOメーカーなら、Vtuber向けの推奨構成を用意しているケースも多く、初めて配信用PCを購入する方には安心感があるでしょう。

パーツメーカーを指定できるBTOショップを選ぶことが重要です。

メモリはMicronやGSkill、SSDはWDやCrucial、CPUクーラーはDEEPCOOLやNoctuaといった信頼性の高いメーカー製品を選択できるショップなら、長期間安定して使用できる配信用PCが手に入ります。

自作PCのメリットと注意点

自作PCは、全てのパーツを自分で選択できる自由度の高さが魅力です。

予算配分を自分でコントロールでき、CPUとGPUに予算を集中投下し、その他のパーツはコストを抑えるといった戦略も取れます。

ただし、パーツの相性問題や組み立て時のトラブルは自己責任になります。

初めて自作PCに挑戦する方は、詳しい友人に相談したり、自作PC専門店のサポートを受けたりすることをおすすめします。

組み立て後の動作確認も慎重に行いましょう。

コストパフォーマンスの比較

同じ構成で比較すると、自作PCの方が5%から15%程度安く構築できる場合が多いです。

ただし、BTOパソコンには保証とサポートが付いており、万が一のトラブル時に迅速な対応が受けられる安心感があります。

企業勢を目指すなら、配信活動の収益化も視野に入れているでしょう。

配信用PCのトラブルは、配信スケジュールの遅延や視聴者の離脱につながります。

この機会損失を考えると、BTOパソコンの保証料は必要経費として割り切れる部分もあります。

具体的な推奨構成例

具体的な推奨構成例

ミドルハイ構成(予算30万円前後)

フルHD60fps配信を安定して行える、コストパフォーマンスに優れた構成です。

パーツ 推奨モデル 価格目安
CPU Core Ultra 7 265K または Ryzen 7 9800X3D 5万円~6万円
GPU GeForce RTX 5070 8万円~9万円
メモリ DDR5-5600 32GB(16GB×2) 1.5万円~2万円
SSD PCIe Gen.4 1TB(システム用) 1.2万円~1.5万円
SSD PCIe Gen.4 2TB(録画用) 2万円~2.5万円
CPUクーラー 空冷ツインタワー型 0.8万円~1.2万円
マザーボード Z890 または X870 3万円~4万円
電源 850W 80 PLUS Gold 1.5万円~2万円
ケース ミドルタワー(強化ガラス) 1.5万円~2万円

この構成なら、ゲーム実況配信も快適にこなせます。
将来的にメモリを64GBに増設したり、ストレージを追加したりする拡張性も確保されています。

ハイエンド構成(予算50万円前後)

4K配信やフルボディトラッキングにも対応できる、企業勢レベルの最高峰構成です。

パーツ 推奨モデル 価格目安
CPU Core Ultra 9 285K または Ryzen 9 9950X3D 8万円~10万円
GPU GeForce RTX 5080 15万円~18万円
メモリ DDR5-5600 64GB(32GB×2) 3万円~4万円
SSD PCIe Gen.4 2TB(システム用) 2万円~2.5万円
SSD PCIe Gen.4 4TB(録画用) 4万円~5万円
CPUクーラー 360mm水冷 2万円~3万円
マザーボード Z890(上位) または X870E 5万円~7万円
電源 1000W 80 PLUS Platinum 2.5万円~3.5万円
ケース ピラーレスまたは木製パネル 2.5万円~4万円

この構成は、複数の配信ソフトウェアを同時起動したり、リアルタイムで動画編集を行ったりする高度な使い方にも対応できます。
企業勢として本格的に活動するなら、これ一択。

ソフトウェア環境の最適化

ソフトウェア環境の最適化

配信ソフトウェアの設定

OBS Studioは、最も広く使用されている配信ソフトウェアです。

エンコーダー設定では、NVIDIAのNVENC H.264を選択し、プリセットをQualityまたはMax Qualityに設定することで、高画質配信が実現できます。

ビットレートは、YouTubeやTwitchの推奨値に従い、フルHD60fpsなら6000kbpsから8000kbps、4K60fpsなら15000kbpsから20000kbpsに設定しましょう。

キーフレーム間隔は2秒(60fpsなら120フレーム)が標準的な設定です。

Vtuberアプリケーションの選定

Live2Dアバターを使用するなら、VTube StudioまたはPrprLiveが人気です。

VTube Studioは、iPhoneのFace IDを使った高精度なフェイストラッキングに対応しており、表情の細かなニュアンスまで再現できます。

3DアバターならVSeeFaceやLuppetが選択肢になります。

VRMモデルに対応しており、VRヘッドセットやWebカメラを使ったトラッキングが可能です。

フルボディトラッキングを行うなら、VirtualMotionCaptureやVMagicMirrorといった専門ソフトウェアの導入も検討しましょう。

システムの軽量化とメンテナンス

配信用PCは、不要なバックグラウンドアプリケーションを停止し、システムリソースを配信に集中させる必要があります。

Windowsの視覚効果を無効化したり、自動更新を配信時間外に設定したりすることで、予期しないトラブルを防げます。

定期的なメンテナンスも重要です。

月に一度はPCケース内部を清掃し、ホコリを除去しましょう。

SSDの空き容量は常に20%以上を確保し、デフラグは不要ですが、TRIMコマンドが有効になっているかを確認しましょう。

ネットワーク環境の整備

ネットワーク環境の整備

回線速度と安定性

企業勢のVtuberは、上り速度が安定して10Mbps以上確保できる回線を使用しています。

フルHD60fps配信で8000kbpsのビットレートを使用する場合、理論上は8Mbpsあれば足りますが、実際には余裕を持って15Mbps以上の上り速度が推奨されます。

光回線の中でも、NURO光やauひかりといった独自回線系は、夜間のピークタイムでも速度低下が少なく、配信に適しています。

フレッツ光系の回線を使用する場合は、IPv6 IPoE接続を利用することで、混雑を回避できるでしょう。

有線LAN接続の重要性

配信用PCは、必ず有線LAN接続を使用しましょう。

Wi-Fiは便利ですが、電波干渉や距離による速度低下が発生しやすく、配信中に突然切断されるリスクがあります。

LANケーブルは、カテゴリー6A以上の製品を使用し、ルーターとPCの間の距離を最短にすることで、遅延を最小化できます。

2.5GbE対応のマザーボードとルーターを使用すれば、将来的な高ビットレート配信にも対応できる余裕が生まれます。

ルーターとセキュリティ

ルーターは、配信用PCを優先的に処理するQoS(Quality of Service)機能を搭載したモデルが理想的です。

ASUS、TP-Link、NETGEARといったメーカーのゲーミングルーターなら、配信トラフィックを優先処理する設定が可能です。

セキュリティ対策も忘れずに。

ファイアウォールを有効にし、不要なポートは閉じておきましょう。

配信用PCには、軽量なセキュリティソフトウェアをインストールし、リアルタイム保護を有効にしながらも、配信パフォーマンスへの影響を最小限に抑える設定が求められます。

配信環境の音響対策

配信環境の音響対策

マイクとオーディオインターフェース

音質は、配信品質を左右する重要な要素です。

企業勢のVtuberは、コンデンサーマイクとオーディオインターフェースの組み合わせを使用しているケースが多く、クリアで温かみのある音声を実現しています。

Audio-Technica AT2020、RODE NT1-A、AKG C214といったコンデンサーマイクは、価格と性能のバランスに優れています。

オーディオインターフェースは、YAMAHA AG03、Focusrite Scarlett Solo、MOTU M2といった製品が人気です。

防音と吸音の対策

配信部屋の音響環境を整えることも、プロフェッショナルな配信には欠かせません。

壁に吸音パネルを設置したり、床にカーペットを敷いたりすることで、部屋の反響を抑えられます。

マイクアームとポップガードを使用することで、リップノイズや破裂音を軽減できます。

さらに、リフレクションフィルターをマイクの背後に設置すれば、背面からの反射音をカットし、よりクリアな音声収録が可能になるでしょう。

ノイズ対策とケーブル管理

電源ノイズやグラウンドループノイズは、音質を著しく低下させます。

オーディオ機器専用の電源タップを使用し、PC本体とは別系統の電源から供給することで、ノイズの混入を防げます。

オーディオケーブルは、バランス接続(XLRケーブル)を使用することで、ノイズ耐性が向上します。

ケーブルの長さは必要最小限にし、電源ケーブルとの並走を避けることも、ノイズ対策として効果的です。

照明とカメラの配置

照明とカメラの配置

配信画面の見栄えを左右する照明

Vtuberは基本的にアバターで配信するため、実写カメラは不要と思われがちですが、企業勢の中には、雑談配信や企画配信で実写を織り交ぜる方もいるのではないでしょうか。

その場合、照明の質が配信の見栄えを大きく左右します。

リングライトやソフトボックスを使用することで、顔全体を均一に照らし、影を最小化できます。

色温度は5000Kから5500Kの昼光色が、自然な肌色を再現できる設定です。

Webカメラとトラッキング精度

フェイストラッキング用のWebカメラは、フルHD60fps以上の性能を持つモデルが推奨されます。

Logicool StreamCam、Razer Kiyo Pro、Elgato Facecam Proといった製品は、高精度なトラッキングに必要な画質とフレームレートを提供します。

カメラの配置は、目線の高さに合わせることが基本です。

モニターの上部に設置し、レンズが顔の正面を向くように角度を調整しましょう。

照明とカメラの位置関係も重要で、カメラの左右に照明を配置する三点照明が、立体感のある映像を作り出します。

配信スケジュールと機材の耐久性

配信スケジュールと機材の耐久性

長時間配信に耐える機材選定

企業勢のVtuberは、週に20時間から30時間という長時間配信を行っています。

この使用頻度に耐えるには、各パーツの耐久性と冷却性能が極めて重要になります。

CPUとGPUの温度を常時モニタリングし、70度を超える状態が続くようなら、冷却システムの見直しが必要です。

HWiNFOやMSI Afterburnerといったモニタリングソフトウェアを使用し、配信中の温度推移を記録しておくと、トラブルの予兆を早期に発見できます。

定期メンテナンスのスケジュール

配信用PCは、3ヶ月に一度の本格的なメンテナンスが推奨されます。

PCケースを開けて内部のホコリを除去し、CPUクーラーやグラフィックボードのファンを清掃しましょう。

水冷CPUクーラーを使用している場合は、冷却液の劣化や漏れがないかを確認します。

ポンプの動作音に異常がないかもチェックしましょう。

異音が発生している場合は、早めに交換を検討した方がいいでしょう。

バックアップ機材の準備

企業勢レベルを目指すなら、メイン機材が故障した際のバックアップ体制も考えておく必要があります。

予備のマイクやWebカメラ、最低限の配信が可能なサブPCを用意しておくことで、機材トラブルによる配信休止を回避できます。

重要なパーツの保証期間も把握しておきましょう。

CPUやGPU、マザーボードは通常3年保証が付いていますが、メモリやSSDは製品によって保証期間が異なります。

保証書と購入証明書は、必ず保管しておくことをおすすめします。

配信収益化と機材投資の考え方

配信収益化と機材投資の考え方

初期投資と回収計画

企業勢レベルの配信環境を構築するには、30万円から50万円という初期投資が必要になります。

この投資を回収するには、YouTubeのメンバーシップ、スーパーチャット、企業案件、グッズ販売など、複数の収益源を確保する戦略が求められます。

月間10万円の配信収益を目標とするなら、3ヶ月から5ヶ月で機材投資を回収できる計算になります。

ただし、配信開始直後から安定した収益を得るのは難しく、半年から1年程度の育成期間を見込んでおく必要があるでしょう。

段階的なアップグレード戦略

最初から最高スペックの機材を揃える必要はほとんどないでしょう。

まずはミドルハイ構成でスタートし、配信活動が軌道に乗ってから、GPUをアップグレードしたり、メモリを増設したりする段階的な投資が現実的です。

配信収益の一部を機材更新費用として積み立てておくことも重要です。

PCパーツは3年から5年で世代交代が進むため、定期的なアップグレードを計画的に行うことで、常に最新の配信環境を維持できます。

経費計上と税務処理

配信活動を事業として行う場合、PC機材は経費として計上できます。

10万円以上の機材は減価償却資産として扱われ、耐用年数に応じて分割して経費計上する形になります。

税理士に相談し、適切な帳簿管理を行うことで、配信活動の収支を明確にできます。

青色申告を行えば、最大65万円の特別控除も受けられるため、配信収益が安定してきたら、個人事業主としての開業も検討する価値があるでしょう。

よくある質問

よくある質問

配信用PCとゲーミングPCの違いは何ですか

配信用PCは、ゲームの処理だけでなく、配信ソフトウェアのエンコード処理、3Dアバターの描画、複数のアプリケーションの同時実行といった、マルチタスク性能が求められます。

ゲーミングPCがGPU性能を重視するのに対し、配信用PCはCPUとGPUの両方が高性能である必要があり、特にCPUのマルチスレッド性能が重要になります。

メモリ容量も、ゲーミングPCの16GBに対し、配信用PCでは32GB以上が推奨される点が大きな違いです。

RTX 5070とRTX 5070Tiのどちらを選ぶべきですか

フルHD60fps配信が主な用途なら、RTX 5070で充分な性能が得られます。

4K配信や、VRChatなどの高負荷な3D環境での配信を行う場合は、RTX 5070Tiの追加性能が活きてきます。

価格差が2万円程度なら、将来的な拡張性を考えてRTX 5070Tiを選択するのも効果的です。

予算に余裕があり、長期間使用する予定なら、上位モデルへの投資は後悔しない選択になるでしょう。

空冷と水冷のCPUクーラーはどちらがおすすめですか

長時間配信を行うなら、冷却性能と静音性に優れる360mm水冷CPUクーラーが理想的です。

ただし、水冷クーラーは定期的なメンテナンスが必要であり、ポンプ故障のリスクもあります。

メンテナンスフリーで長期間安定して使用したいなら、大型のツインタワー型空冷クーラーが現実的な選択です。

Core Ultra 7 265KやRyzen 7 9800X3Dクラスなら、高性能な空冷クーラーでも充分に冷却できます。

最新CPU性能一覧


型番 コア数 スレッド数 定格クロック 最大クロック Cineスコア
Multi
Cineスコア
Single
公式
URL
価格com
URL
Core Ultra 9 285K 24 24 3.20GHz 5.70GHz 42824 2446 公式 価格
Ryzen 9 9950X 16 32 4.30GHz 5.70GHz 42579 2251 公式 価格
Ryzen 9 9950X3D 16 32 4.30GHz 5.70GHz 41616 2242 公式 価格
Core i9-14900K 24 32 3.20GHz 6.00GHz 40912 2340 公式 価格
Ryzen 9 7950X 16 32 4.50GHz 5.70GHz 38394 2062 公式 価格
Ryzen 9 7950X3D 16 32 4.20GHz 5.70GHz 38318 2033 公式 価格
Core Ultra 7 265K 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37091 2338 公式 価格
Core Ultra 7 265KF 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37091 2338 公式 価格
Core Ultra 9 285 24 24 2.50GHz 5.60GHz 35470 2181 公式 価格
Core i7-14700K 20 28 3.40GHz 5.60GHz 35330 2217 公式 価格
Core i9-14900 24 32 2.00GHz 5.80GHz 33590 2192 公式 価格
Ryzen 9 9900X 12 24 4.40GHz 5.60GHz 32735 2220 公式 価格
Core i7-14700 20 28 2.10GHz 5.40GHz 32370 2086 公式 価格
Ryzen 9 9900X3D 12 24 4.40GHz 5.50GHz 32260 2177 公式 価格
Ryzen 9 7900X 12 24 4.70GHz 5.60GHz 29106 2024 公式 価格
Core Ultra 7 265 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28396 2140 公式 価格
Core Ultra 7 265F 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28396 2140 公式 価格
Core Ultra 5 245K 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25321 0 公式 価格
Core Ultra 5 245KF 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25321 2159 公式 価格
Ryzen 7 9700X 8 16 3.80GHz 5.50GHz 22969 2196 公式 価格
Ryzen 7 9800X3D 8 16 4.70GHz 5.40GHz 22957 2076 公式 価格
Core Ultra 5 235 14 14 3.40GHz 5.00GHz 20749 1845 公式 価格
Ryzen 7 7700 8 16 3.80GHz 5.30GHz 19407 1923 公式 価格
Ryzen 7 7800X3D 8 16 4.50GHz 5.40GHz 17641 1802 公式 価格
Core i5-14400 10 16 2.50GHz 4.70GHz 15964 1765 公式 価格
Ryzen 5 7600X 6 12 4.70GHz 5.30GHz 15210 1967 公式 価格

メモリは32GBと64GBのどちらが必要ですか

ゲーム実況配信が主な用途なら、32GBで充分です。

配信中に動画編集ソフトウェアを起動したり、複数の仮想カメラを使用したり、ブラウザで大量のタブを開いたりする使い方をするなら、64GBが安心です。

将来的にメモリを増設する可能性があるなら、最初は16GB×2枚の32GB構成でスタートし、必要に応じて32GB×2枚の64GBにアップグレードする戦略も取れます。

マザーボードのメモリスロットが4つあることを確認しておきましょう。

BTOパソコンと自作PCのどちらがおすすめですか

PC組み立ての経験がなく、トラブル時のサポートを重視するなら、BTOパソコンが安心です。

パーツメーカーを指定できるBTOショップを選べば、品質の高い配信用PCが手に入ります。

自作PCは、全てのパーツを自分で選択できる自由度と、5%から15%程度のコスト削減がメリットですが、組み立てやトラブルシューティングは自己責任になります。

初めて配信用PCを購入するなら、BTOパソコンから始めて、2台目以降で自作に挑戦するのが無難な選択でしょう。

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